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ふと思う・・住職の一人ごと (2-1)

お釈迦様の前世物語であるジャータカ物語から。

インドの山奥で山火事が起きました。

そこに住むゾウやライオンやトラ達は一生懸命になって火を消そうとしましたが、火の勢いはますます募るばかり。

とうとう巨獣たちは諦めて安全な岩陰に逃げて行きました。

するとどうでしょう。

一羽の小鳥が、遠く離れた沢の水を自分の羽に乗せては、火事場を往復し火を消そうとしているのです。

それを見た巨獣たちは、その愚かな行為をやめさせようとしました。

「やめろ、やめろ。俺たちでさえ消火出来ないものを、小さなお前がその小さな羽で水を運んでみたところで、この大火が消せると思うか?」

小鳥は羽ばたきながら答えました。

「私の力では不可能なのはよく知っています。でも大切な山が焼けるというのに火を消せないからと言ってそのまま見過ごすことはできません・・・・」

お釈迦様はこの話を弟子たちに話しながら

「たとえそれが無駄であっても、自分の為すことを徒労(無駄な骨折り)だと割り切らず継続していく事が大切だ」

と話された。

この話とよく似た話が南米アンデスの先住民の民話にある。

(2-2)に続く・・・。

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